ホール電圧角度依存性の垂直法最小二乗フィッティングのプログラム(2014/12/7)の改良

改良プログラム
Hall-angle-least-aniso-2-1.c (aniso-2-1)

本プログラムは2014//12/7のエントリーで示したプログラム Hall-angle-least-aniso-2.c
より多くのデータに対して収束するように改良した.
具体的には,より適切なパラメータの初期近似値を与えるように変更した(泥臭くした).
垂直法最小二乗フィッティングではパラメータに初期近似値が必要であるが,
パラメータが多くなり,回帰関数が複雑になると,極値が多くなって所望の極小値に収束しない.
前のプログラムでは,回帰関数の中に cos 3\theta の項を用いて,事前最小二乗フィッティングで
得られた係数を初期近似値に選ぶという,自動的に初期近似値を選ぶルーチンを用いた.
しかし,これだと異なる極値に収束するケースが多かった.

今回の改良プログラムでは非調和周期関数のような典型的なデータにフィットする
関数を cut and try で探して,そのパラメータを初期近似値に選んだ.
こうすることによって,結果的にはより多くのデータにフィットできるようになった.
初期近似値は同じフォルダにテキストファイル( fit-p-aniso-2-1.txt) として置いておくか,
なくてもプログラムでデフォールト値が与えられる.

フィットの例

データ 20K-0.4T-Ca.txt

結果
pfms!